Project Natsu リリースにあたって
この度妄想フォレストでは、新規プロジェクト「Project Natsu」をリリースさせていただきました。Twitterや本公式HPのニュースリリースにも簡単な概要をお伝えしましたが、ここではプロジェクト発起の経緯や今後の活動についてなど、少し詳細に記載しようと思います。
●プロジェクト発起の経緯
妄想フォレストMusic Produce Projectをスタートさせ早くも1年が経ちましたが、この1年間で大変皆様のおかげさまで、自らの制作はもちろんリリースの際に宣言したとおり声優さんやVTuberさんへの楽曲提供や演奏協力などにも多く携わらせていただきました。中にはこんな方とコラボできたのか…と感慨深い案件もあり、思い返しても充実した1年を過ごさせていただいたなと感じています。
妄想フォレストMusic Produce Projectの制作実績は下記をご覧ください。
この1年、私の中ではこれ以上にない十分な機会をいただいているところではありますが、その一方で、すでに活躍されているタレントさんのお力を借りることなく自らのプロデュース力で、何か一つカタチにしたいなという想いも傍らに抱いていました。
公式HP等の私のプロフィール等でも書かせていただいておりますが、私自身元はイベントプロデュース、脚本や小説等の文芸をやっていたこともあり、自らの演出する世界を作りそこでコンテンツを展開するということにモチベーションがありました。それが意外にも今もなお続いており、タレントへの協力がメインだったこの1年を経てもそれ部分はあまり変わりませんでした。
だからこそ、それをそのまま自然消滅させないようにすべく、何かできればと思っておりました。誰かの力を借りるよりか「一から自分で」とやった方が面白いし、それでこそ自らのプロデューサーとしての力が試せるかなと思い、タレントには頼らず何もない状態から作り上げていくことを選択しました。
●Project Natsuについて
私自身も、私の制作する音楽を聴く方も、その多くはボカロ文化に代表される「インターネット音楽」に触れてきた世代であると思います。そのような親しみがある環境で自分たちの音楽を表現できればという単純な動機が第一にあるのですが、それ以外にももう一つ、本プロジェクトの概要といいましょうか世界観に関連することに本プロジェクト発起の理由があります。
昨今インターネット世界はもはやリアル世界の社会とは別に存在する一つの「社会」だと感じる瞬間があります。しかも、止まることなく日々多くの情報が行き交い、その中で革新が生まれ次々新しい価値が想像される…そのようなことがリアル世界と違うある意味の空間の中でリアル世界よりも速いスピードで展開していく。そんな日々大きくなり変わりゆく社会の中だからこそ、何かその中で馴染まなかったものや受け入れられなかったものが落ちて忘れ去られていく気がしています。だからこそ、そんなインターネット社会に揉まれる中で忘れたくなかった想いや気持ち、思い出を歌っていける存在があってもいいのではないか、またそういうものを思い出せる場所があってもいいのではないかと。その機会、場所を作るべく、Project Natsuを構想しました。
●Natsuについて
Natsuとはどんな人物なのか、どのような流れでNatsuがデビューすることになったか気になる方も多いかと思いますので、少しだけ書いておこうと思います。何かドラマチックな話があるわけでなくごく普通なのであしからず。
これもプロフィールに書いていたかと思いますが、数年前からバンドに所属しドラム担当として都内のライブハウスでライブ出演する機会があったのですが、そのバンドで初めて出た外部でのライブイベントで同じく出演しているバンドの中にNatsuがボーカルを務めるバンドがありました。他にも色々と腕の利くバンドがいたのですがその中でも、彼女の歌は印象に残るものでした。その後Natsuと話したり彼女の歌を聴いたりする機会がありましたが、「こんなに歌上手いのにスカウトとかされないのか」なんて話もしたんですけど、そういうこともないとのこと。周りからも「こんなに歌が上手いならもうちょっと表に出てないと勿体ないと思うこともある」という声も聴いたり。
こんな逸材、そのままにしておくのは勿体ない…話を聴く度にそう思い、何か音楽事務所でも何でもないけど私でよろしければプロデュースさせて下さいと私からお願いしました。すると、Natsu自身も「何か歌を歌える場所があれば」ということは思っていたとのことで、是非やってみたいとすぐに快諾していただけました。
Natsuの歌声の良さを多くの人に伝えたいという私の思いと、歌を歌い続けることが出来る場所を作っていきたいというNatsuの思いが重なってできたこのプロジェクト、大きくしたい有名にしたいという思いがないと言えば噓にはなりますが、回数や頻度にこだわらず、Natsu自身の出来る範囲で活動していただきつつ、その一つ一つを多くの皆様に魅力的に受け取っていただけるよう妄想フォレストとして色々仕掛けていけたらと思います。
●アートワークについて
音楽は聴覚のみなので欠かせないのが視覚、つまりアートワークであることは間違いありません。その点についてはやはり他の方のお力添えが必要ということで、Project Natsuを彩っていただける方を予てから探しておりました。
今回はメインイラストレーターとしてわっかさんにお願いをして、Project NatsuにてリリースされるMV等のイラストをご担当いただいております。緻密に描き込まれた人物と背景、淡く切ない色使いは「あるはずだったもの」のMVイラストにご覧いただけますとその魅力がわかると思います。
プロジェクトロゴは最近デザイナーとしての活動を本格化させているゆいぴっくさんにお願いをしました。ロゴは様々な場面で使うということで、様々な案を出していただき色々話合いつつ作っていただいたものでした。本プロジェクトのシンボルの一つとして使っていく予定です。
アートワーク面で私自身も何かできないかと考えていたところ、私が日本中世界中を一眼レフで撮影してきた写真があることに気づいたので、今後本プロジェクトのどこかでそれらを使っていこうとひそかに考えています。少し楽しみにしていただけると嬉しいです。
●今後の活動と展望
リリース日にNatsuの初のオリジナル曲「あるはずだったもの」がリリースされましたが、今後もこのようなオリジナル曲を出していければと思っています。今回は私が作詞作曲をさせていただきましたが、次出す時は有名クリエイターさんとのコラボレーションも出来ればと考えています。
頻繁にオリジナル曲を出すことはさすがに難しいので、オリジナル曲は出しつつもメインになるのはカバー(歌ってみた)になると思います。原曲に近いオケで歌うこともあるかと思いますが、Natsuの強みは「弾き語りが出来る」ということですので、アコースティックギターによる演奏と歌唱のカバーが出ることが今後も多くありそうです。
活動媒体はYouTubeではありますが、Twitterアカウントも開設しこちらでも併せて何かできればと考えています。日々のつぶやきはもちろん、Twitterの音声録音機能や2:20までの動画などを利用した短い弾き語りやアカペラなども不定期で投稿されるかもしれません。
最初はまずは自力で人に見てもらえるようにソロ活動をメインに頑張っていただき、少しずつ見て下さる方が付いてきたら色々大きな展開を考えていければと思っています。
以上ちょっと長くなりましたが、Project Natsuについて少し語らせていただきました。いきなり注目していただくことは難しいとは思いますが、出来る範囲でやっていければと思います。今後ともよろしくお願いいたします。
ほきあ
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